雀ちゃん初めての同人誌 小説書きさんにたった一つの質問
だつ こう いたしました 腸ではないです原稿の方です。本文であるお話部分だけなんとか脱稿いたしました。予定より2週間遅れた。おかしい。おかしいぞ。
11日の締め切りまでに、あとやること
表紙絵を描く(全然進まない)
ご挨拶アンド目次、あとがきアンド奥付を書く
一ページあまるのでおまけページ作成
メインのお話のタイトルを決めて内表紙作成
合わせてサークルカット(!)の作成
うわー、きっつー
この先一週間は現場で肉体労働に従事する予定であり、帰ってきて原稿作業とかちょっとムリ目な感じだったので、本来は今日までにだいたいの原稿を揃えている予定でした。もくじ、奥付、内表紙(やっつけデザイン表紙)はじゃじゃっとなんとかなるだろうものの、問題は表紙。(おまけページもちょっと不安だ)
メインとなるお話が自分的に大変エモいお話なので、そこに合わせてエモい絵を描きたいのですがなんかそういえばわっし、表情のあるイラストなんか描いたことなかったよ。同人誌はやはりイラスト表紙の方が手にとっていただける確率が高いということなので、できればキャラ絵の表紙にしたいんだ。なんだけど、描いても描いてもマリア様が思うような表情になってくれない・・・!
どうなることやらというところです。まあでも修飾部分はともかく中身はできたので進んでるということにしよう。そう思いたい。サークルカットは表紙絵を流用するつもりだったのでそのためにも早く仕上げないとイベント参加もヤバイ。
あ、でも本文のタイトルがまだ決まっておらんかったぞ。
どんなお話を書いたのかというと、大神さん視点で無印サクラ大戦のマリアエンド・ロシア旅行の顛末を描いたお話です。マリアの二次小説を書く方なら一度は手をつける題材なんじゃないでしょうか。発売から20年だぞ、先人が何百本同じ話を書いたと思ってるんだ!そこはレッドオーシャンだ!という気もしておりますがそこは書きたかったのだから仕方がない・・・
内容は、いろんなことがあったけど、春がきたらなおるよ! \なおるよ!/ ってお話です。だから、春、とか旅、とかそういうタームを入れたタイトルにしたいんだけどセンスがなくって。ベタベタ、ダサダサなのしか思いつかず、なかなか内表紙に手をつけられていないのが現状です。
そう、おしゃれな言語センスがない・・・。
目の前のことを文章で表現することはそんなに苦手じゃないと思うのです。自分比。状況の説明はまずまずできているんじゃないかと思っています。しかし、なんかこう、人様のこころをグッと掴むような叙情的な表現というのがぜんぜんでてこない。
そういうのって訓練でどうにかなるものなんですかね? 私には天賦の際によるとしか思えなかったりもするんですけれども・・・
小説もいろんなスタイルがあるし、極端なことを言えばエルロイの「ホワイトジャズ」みたいに目の前の出来事を現在進行形で追うだけ、という書き方もある。これはこれで構成だとか内容の面白さがなかったらどもならん形ではあるんですけれども。言葉のセンス、ひらめきが冴えてる作家としては、私が知る中では野田秀樹、高橋源一郎のお二人が白眉。この二人の作品は何度も何度も繰り返し読んだものでしたが、ぜんぜんそのセンスを自分のものにはできませんでしたなーーーー・・・
で
身につかなかったのはしょうがない。それはまだいい。なんとかかんとか存在しないセンスを総動員して比喩表現などを試みたりもしてみたんですけど、書きあがってから読み直し、さてこの表現、自分でこさえたはずなのになんだかどこかで読んだことがあるような気がする・・・
そんなことはございませんでしょうか。小説書きの先輩方。
錨は巻き上げられ、船は悠然と金ヶ崎港を離れた。年季の入った連絡船だが大筒から景気よく黒煙を吹き上げる姿は頼もしい。船上から岸を眺めると手を振る人の列が陽光に包まれ稲穂のように揺れていた。
これが本日だつこういたしました拙作の冒頭でございます。出航のシーンでございますね。この、「船上から岸を眺めると手を振る人の列が陽光に包まれ稲穂のように揺れていた」ってコレ。なんかこう、比喩表現ができてる感じするじゃないですか。それがねーーー、どうもねーーー、なんかこれどっかで読んだのを忘れてて、あたかも自分で思いつきましたみたいに書いてるけど、まるっとパクっちゃってんじゃないの!?という疑念が自分の中で消えないわけですよ!
そんなことってありませんか!
トンネルを抜けると雪国だった、とか、我輩は猫である、とか言いだしたらそれはイヤイヤイヤってなるわけですけれども、これくらいの表現だともう、世の中にあってもおかしくないしそれを自分が思いついたとしても別に不思議ではないわけで、「疑念があるなら消したろかい」とも思ったんですがそんなこと言ってたら一切の比喩表現とか怖くて使えなくない?なんて思わんでもないわけでそのまんまにしているわけですが。
野田秀樹も高橋源一郎も現代詩手帖の畑の人で詩人だからあれでいいんであって、娯楽小説がそんな頻繁に蝙蝠傘とミシンがうんたらみたいなことやってても読んでて疲れるだけだろうとも思いはするのですが。でも、「時間は夢を裏切らない」で訴訟になる世界もあるわけで、プロ作家さんとかほんとどーしてんだろうなあ。なんてことを思ったりしている本日でございます。さーて表紙を描こう・・・